惑星のトランジット

天王星 - 序論

ロバート・ハンド著

天王星

天王星は近代になって初めて発見された惑星である。18世紀以降に見つかった海王星や冥王星、さらに多くの小惑星や準惑星、カイパーベルト天体と同様、肉眼では見えない。観測には望遠鏡という視野を拡張する装置が必要だ。この事実は象徴的でもある。天王星は日常意識と社会的現実の境界に位置するエネルギーを示し、それらはしばしば両者を揺さぶる。そのため占星術では、天王星は破壊的・予測不能・急進的・不安定という評判を得ている。確かに一理あるが、本質を言い尽くしてはいない。天王星の核心は、人間の意識を狭める恣意的で不要な境界を壊し、通常は届かない領域へ広げるところにある。この働きによって、個人も社会も硬直や停滞を免れる。農夫が新しい畑を耕すとき、まず土を掘り返して肥沃さを解放し、雑草に邪魔されずに種が育つ環境を作る。天王星は同じように、役目を終えた古い社会構造を解体し、新しい構造が芽生える場を用意する。

天王星は現状を揺さぶる新しい力も示す。変化の中にはすぐに効果が感じられるものもあれば、時間を要するものもある。コンピュータ技術はその典型である。すでに世界を変え、今後も変え続ける。占星術上、最先端技術と天王星の結び付きは強い。

問題はここにある。どれほど柔軟で新しいものを好む人でも、天王星のエネルギーは脅威や不安として感じられ得る。可能な限り、その兆しに向けて余地を作ることが賢明である。エネルギーを拒むと、消えるのではなく圧力が高まり、やがて爆発する。人の体でも、生活習慣の変更を求める兆候を無視すると、脳卒中や心臓発作、けいれんなど突発的で生命を脅かす症状となって現れる。

世界規模で見ると、今日(2018年初頭執筆時点)私たちを苦しめる大きな問題の多くは、変化への抵抗から生じている。天王星の力を最終的に受け入れなければ、新しい社会秩序は綿密な計画ではなく、混乱と崩壊を通じて生まれる可能性が高い。

天王星の性質

天王星天王星は近代に発見されたため、古代の四つの気質である熱・冷・湿・乾の枠組みに当てはめられたことがない。それでも、この体系に配置するのは難しくない。ただし、その性質は極端な形で現れる。主要な二つの属性いずれにも当てはまる。熱は高いエネルギーと迅速な活動を示す。天王星はこの特徴を誇張できないほど強く表す。乾は分離・分解・定義を示すが、天王星の場合、実際の「定義」はほこりが収まった後にようやく見えてくる。これも乾の極端な表現である。そのエネルギーを徐々に取り入れ、社会が調整できれば、天王星は有益である。現代のコンピュータ技術が良い例だ。最初は混乱をもたらしたが、今や新しい世界の基盤になった。人類が石器・青銅器・鉄器・産業時代を経たとすれば、現代は情報時代である。これは天王星が象徴する技術革新によって推進されている。

セクト

天王星を厳密に昼行性か夜行性のどちらかに分類するのは難しい。意識と明晰さによって昼行性を定義するなら、天王星は夜行性よりも昼行性に近い。暗闇で働くと破壊的になりやすいためである。しかし別の観点では、天王星・海王星・冥王星はいずれもこの区分を超越する。セクトは「通常の意識」に属する概念であり、これら外惑星はその領域を超えて作用する。

天王星への対処の容易さと困難さ

多くの人にとって、天王星のエネルギーは手強い。鍵を握るのは変化への姿勢である。『イルミナトス三部作』でロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイは、人類を大きく二種類に分けた。新しいものを恐れるホモ・ネオフォブスと、新しいものを好むホモ・ネオフィルスである。前例のないものをためらわず受け入れられる人は少ないが、ネオフィルス型は天王星に対して有利である。

一般に、自分の環境の微妙な変化に注意を払い、それに順応し、さらには活用しようとすると、天王星はより友好的になる。そのため、寛容で自由主義的かつ新しい考えに開かれた社会集団を天王星は好む。反対の集団には厳しい。一方で、天王星は極右運動にも現れ得る。ナチズムや、現代の一部イスラム過激派がその例である。これらはいずれも、長い間放置された問題が噴出して生まれた。

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出生図における機能

内面的な現れ

内面では、天王星は原因のはっきりしない不安や緊張感として現れることが多い。そのエネルギーは張り詰めた状態やリラックスできない状態として感じられる。身体のエネルギーが深刻に乱れると、天王星は突然に、しかも予告なしに発症する病気と関係する場合がある。ただし警告サインはたいてい存在しているが、見落とされている。

天王星が最も肯定的に働くとき、それは理解の飛躍、自己と世界についての個人的発見、さらには悟りを象徴する。日常の「なるほど!」という瞬間から、霊的覚醒による深い解放までを含む。

外面的な現れ

天王星は、新しい発明や発見の背後にも存在する。近年展開してきた電子工学・コンピュータ・情報管理の革命は、この惑星を象徴としている。出生図で天王星が好位置にあるほど、これらの変化に容易に適応できる。配置が困難であれば、不安を感じやすい。

同様に、天王星のエネルギーは急進的・破壊的・主流から外れていると見なされる社会的・文化的運動を推進する。出生図での天王星の位置によって、これらの運動に惹かれる場合もあれば、生活様式への脅威と感じる場合もある。いずれにしても、天王星はあなたに、時として挑戦的な社会要素や思想と向き合わせる。

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ロバート・ハンドについて

ロバート・ハンドは、世界で最も有名で高名な占星術師の一人です。彼は占星術の哲学的側面に特に関心を寄せ、コンピューター・プログラミングにも深く取り組んでいます。現在、彼はアラハト・メディアで編集者、翻訳者、そして古代占星術文献の出版者として全力で活動しています。ロブ・ハンドはネバダ州ラスベガス(米国)に在住です。

ロブはブランダイス大学を歴史学で優等卒業しました。その後、プリンストン大学で科学史の大学院課程に進みました。1972年に占星術の実践を開始し、成功とともに世界各地を旅するフルタイムのプロの占星術師となりました。2013年には、アメリカ・カトリック大学から哲学博士(Ph.D.)の称号を授与されました。


(画像の出典: Wikipedia, © CC 3.0)

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