ルーラー

12星座それぞれは、「ルーラー」と呼ばれる惑星と結びつきを持っています。 その結びつきがある惑星こそが、サインルーラー(星座を支配する惑星)です。 ルーラーシステムは、ハウスシステムにおいても重要な役割を果たします。

サインルーラー

10ある惑星それぞれは、12星座いずれかのルーラー・支配するものです。 「サインルーラー」について占星家が話すときは、ハウスルーラーとはまったく別のものを指しています。 もしも惑星が、支配している星座(火星なら牡羊座)に入っているとき、その惑星らしい自然な形で表現されます。 この場合、惑星はドミサイル(元々支配している星座に入っていること)と言われます。 もしも別の惑星のドミサイルに、他の惑星が入っている場合は、そのルーラーである惑星の性質的な影響を受けるようになります。 例えば、火星が山羊座に入っている場合、惑星は山羊座的な性質の影響を受けるだけでなく、山羊座の支配星である土星の影響も受けることとなります。 このようにして、惑星の間に結ばれた見えない「関係」があらわになるのです。

天王星、海王星、冥王星が発見される以前は、ホロスコープは目で確認できる7つの「光」から作成されていました。 そのため、占星術では7つの伝統的なルーラー、3つの新しいルーラーが存在しているのです。 今日では、12星座のうち3星座が一次的・二次的なルーラーを持っています。 使用するテクニックにより、伝統的または新しいルーラーを使用します。 ホラリーやエレクショナルアストロロジーにおいては、伝統的ルーラーに重点が置かれるか、もしくは伝統的ルーラーのみが用いられます。

今日もっともよく使用されているルーラーの振り分け

牡羊座:火星
牡牛座:金星
双子座:水星
蟹座:月
獅子座:太陽
乙女座:水星
天秤座:金星
蠍座:冥王星(伝統的には火星)
射手座:木星
山羊座:土星
水瓶座:天王星(伝統的には土星)
魚座:海王星(伝統的には木星)

黄道12星座におけるルーラー

サインルーラー

この図は中世紀のアストロロジーにおける球体モデルを示しています。 光を放つ太陽と月が、男性的な星座である太陽、女性的な星座である蟹座に置かれ、それに続き双子座と乙女座に水星、他の惑星も同じように続いて位置しています。 アウタープラネット(土星外惑星)が、火星、木星、土星が位置しているところに主位または副次的なルーラーとして入れられています。

ハウスルーラー

ハウスルーラーシステムは、ホロスコープの構造を読み解くのに一般的な方法です。 ハウスルーラーはエレクショナル・ホラリーアストロロジーと同様、心理的占星学においても使用されています。

ホロスコープのハウスのカスプにある星座を支配している惑星が、そのハウスのルーラーとなります。 例えば、2ハウスのカスプにある星座が牡羊座の場合、2ハウスが示す物質的な環境は、牡羊座的な意志力とやる気に満ちた行動により特徴づけられます。 牡羊座のルーラーは火星のため、火星がこのハウスのルーラーとなります。 火星がどのハウスに入っているかで、興味深い相互関係がハウスレベルで決まってくるのです。 もしも火星が9ハウスに入ってる場合には、2ハウスは9ハウスのテーマに関連性を持つこととなります。

ホロスコープまたはチャートルーラー

心理的占星学においては、(ハウスを支配する惑星の導き方と同様に)アセンダントの星座を支配する惑星がホロスコープのルーラーとなります。 もしもアセンダントが双子座であるなら、水星がホロスコープのルーラーになります。

古典的占星術においては、惑星の位置がディグニティなのかデビリティなのか、これは有益なのかそうではないのか、ということにより判断されます。 この惑星の位置は「ディグニティ」または「エッセンシャルディグニティ」と呼ばれます。 これについては、Astro-Wikiに詳しい説明があります。

惑星の現在位置
2025年12月14日, 05:17 世界時
太陽2227'34"23s13
1847'21"10s05
水星253'42"19s08
金星1649'39"22s36
火星2910'29"24s12
木星2326'53"r21n36
土星2523'19"3s58
天王星2831'52"r19n38
海王星2922'36"1s29
冥王星213' 2"23s20
月の交点130'58"r6s40
カイロン2246'31"r9n21
記号の説明
現在のチャート