他の天体について
占星術・占星学の世界へようこそ
占星術・占星学を扱うひとからすると、これらの古典的な10惑星は重要なものと認識されていますが 、他にも天体がいくつか存在しています。 ただし10惑星に比べ、 影響力は少ないと考えられてもいます。 そういった天体の中でも、 カイロンは広く周知されている天体です。 セレス、パラス、ジュノー、ヴェスタといった大きい小惑星を、ホロスコープの読解に使用するひともいます。 天体に一切関連を持たない、存在していない惑星を使用する占星術・占星学の学校もあります。
逆行
太陽系を「上から」の視点で見ると、すべての惑星は太陽を中心として同じ方向(反時計回り)に公 転しているのが分かります。 しかし占星術・占星学の世界においては、 地球からの視点から惑星たちを捉えているため、 ときに惑星が逆行しているように見えることがあります。 土星のような外惑星と呼ばれる動きが遅い惑星が、 地球に追い越されたように見えるのがその場合に当たります。 惑星が逆行しているとき、言葉を変えれば、後ろに動いているように見えるとき、 Rをつけてその位置を示します。
これが重要なことなのかどうか、いまだに議論には上がってきますが、効果を放つアスペクトになっ ているのかどうか、決定する材料となります。 (「アスペクト 」を参照)。 惑星の動きは占星術・占星学上の様々な決定をする助けとなるのです。
パートやポイントと呼ばれるもの
占星術・占星学を扱うひとは、いろいろな「ポイント」を使用します。 ホロスコープの中にある象徴 的意味を持つポイントには、「パートオブフォーチュン」や「エイジポイント」といったものがあります。 ただし、それらのポイントの重要さやどのような意味を持つのかということについては、現段階では占星術・占星学を扱うひとの間では様々な見解が持たれています。
しかし、リリスと月のノードだけはその例外です。 このふたつに関しては、天文データをベースとしており、ホロスコープ内で一般的に使用されています。 月のノードは地球から見た場合の月の軌道が太陽の軌道を横切るときのポイントであり、ふたつあるノードのポイントは常に正反対に位置します。 ノードをカルマ的な意味を持つものと読むひとも多くいます。 昇交点またはノースノードは、今世において求められる精神的な成長を意味し、降交点またはサウスノードは、前世においての経験を意味すると言われています。 視点を変えると、ノースノードは他者との出会い、とりわけ大切な個人的な関係や人間関係と見なされ、対してサウスノードは別離を表すとも言われます。 トーマス・リングというドイツの著名なアストロロジャーは、ノースノードは無意識の領域に入ることができる場所、サウスノードは意識的な気づきが無意識の中に引き込まれていく場所と説いていました。


