ハウス

1ハウス（1室）（アセンダント）- 個人

1ハウスは太陽や月と同様に、ホロスコープにおいて重要な要素のひとつです。 1ハウスが開始する位置にある星座は、そのひと個人の性質、気質、体質について多くを教えてくれます。 それは、反射的に出る本能的な反応の仕方や、周囲に向けてどのように自分を表現していくのかの代表例のようなものです。 アセンダントの星座を支配している惑星は、ホロスコープの解釈をするときに特に重要な意味を持ちます。

2ハウス（2室）- 価値と所有物 

2ハウスとそこに入っている惑星は、わたしたちを取り囲む物的な環境、欲求、そして所有物や形あるものの意味について、対処の仕方が示されます。 自分自身の身体への関わり方も含まれます。

3ハウス（3室）- コミュニケーション

3ハウスとそこに入る惑星は、わたしたちの兄弟、日々のコミュニケーションや毎日の生活を形作る人間関係における姿勢を表します。

4ハウス（4室）- ルーツと起源

このハウスは、子供時代にわたしたちに影響を与えてくる起源というもの、両親の家やその環境を示します。 わたしたちがどのようにして「家族」と関与していくのか、「暖かな家庭」というものに対してのわたしたちの態度を表します。 父親像と、実際の父親との関係についてもここで示されます。

5ハウス（5室）- 娯楽と創造力

性的関心とそれらの行動はここに由来します。 一般的な「遊び」や創造性を発揮するすべての活動もここに属しています。 子供への接し方、興味対象や関心ごと、単純に「楽しい」と思うことへの携わり方もこのハウスで象徴されます。

6ハウス（6室）- 仕事とルーチン

6ハウスは日常生活の中、職場、毎日のルーチンワークにおいての、わたしたちを取り囲む環境を表します。 部下や自分よりも立場の低いひとに対しての態度も含まれます。 身体の衛生的なことやケア、罹患した病気への態度もここに属します。

7ハウス（7室）（ディセンダント）- 人間関係

ディセンダントの星座と7ハウスに位置する惑星は、わたしたちがどのようにしてパートナーを選ぶか、どのようなパートナーや人間関係を望んでいるかについて教えてくれます。 わけもなく惹かれてしまうというひとのホロスコープを見てみると、7ハウスの星座が強調されていることがよくあります。

8ハウス（8室）- 喪失と共有財産

8ハウスでは共有するものへの関わり方と、物質的な損失をどのようにして対処するのかについて表しています。 例えば、毎年徴収される税金が良い例でしょう。 このような物事に対して、どのくらい関与するのかを示します。 伝統的な占星術においては、このハウスは死や言葉では説明がつかないものに対して、あなたがどのくらい受け入れるのかを言い表しているとしています。 死こそ最大の物質的な喪失だからでしょう。 この死という喪失は逃れようがないものです。 とりわけ、形而上学の研究においては、この喪失というものへの対処方法は他のものとはまったく異なります。

9ハウス（9室）- 哲学と外国

9ハウスは精神的な学び、人生哲学、世界観を示します。 こういったものが外国への旅行により影響を受けるのは事実よくあることです。 このハウスにより豊かになり形作られた姿勢が、10ハウスで象徴されることに非常に影響を与えるようになります。 （10ハウスについては以下）

10ハウス（10室）（MC) - 職業と天職

このハウスがとりわけ重要なのは、わたしたちの職業選択や天職たるものへの召命感だけでなく、何者になるかという自分自身の成長も意味しているからです。 命がある限り、この成長は続いていきます。 伝統的占星術や最近の占星術においても、このハウスは母親像と実際の母親との関係性も示します。

11ハウス（11室）- 友達や知人

11ハウスでは、わたしたちがどのようにして友人、恩人、教師たち、すなわち、わたしたちの成功を願うひとや、学びを教えてくれるひとたちと、どのように関わっていくかが表されます。 また、わたしたちの社会におけるそういった役割も示します。 生きている社会とどのように関与していくかを表しているのです。

12ハウス（12室）- 個を超えたもの

このハウスは、個人がもはや個人としての役割を担うことのない人生の領域を象徴します。 より大きなもののために退いたり、そのもののために「個」を喪失するようなところなのです。 伝統的な占星術では病院、刑務所、精神病院もこのハウスに属すると読みます。 修道院のような場所もこのハウスに属しています。