ハウスシステム
占星術・占星学の世界へようこそ
あなたの人生や生活のどのようなシーンや側面にウェイトが置かれるのかは、先に述べたように、占星術における「ハウス」というもので示されます。 それぞれのハウスが人 生や生活における特定のシーンを表しているのです。 ホロスコープのハウス割りは、出生 時間と出生場所により計算されて割り出されますが、個人個人のホロスコープによりハウ ス割りは異なってきます。
ホロスコープはふたつの軸により東と西、昼と夜に分かれます。 ホロスコープのハウス割りは、黄道上でそれぞれのふたつの軸が交わるところにできる四つのポイントにより 決まっていきます。 通常は、四つのポイントにより、ホロスコープの円を四つに分割し、 その四分円(コードラント)をさらに三分割してハウス割りが決定されます。 ハウス割り の計算方法はひとつではありません。 いくつかの方法があり、それぞれに伴って各々のハ ウスシステム(例えば、プラシーダス、レギオモンタヌス、イコール、フェローなど)が 存在しています。 それらの最たる違いとは、四分円をどのようにして割り出すか、という 部分になります。
ハウスシステムの違いにより、惑星の位置が今いるハウスから他のハウスへと変わってしまうことがありますが、これは惑星の位置する星座が変わることとはまったく種類が 異なるものです。 例えば、とあるハウスの終わりくらいに位置する惑星が、次の部屋に入 っていると解釈されることはよくあることです。
地平線
アセンダントとディセンダント
個人とそれを補うもの
この軸により、ホロスコープは「上」(昼間)と「下」(夜間)に分割されます。 出生場所における出生時間での地平線を示しています。 東の地平線が黄道に交わるところは アセンダントと呼ばれます。 ここが第一ハウスの始まり(カスプ)となるのです。 反対の 場所、第七ハウスのカスプが、ディセンダントとなります。 ハウスについての説明は、次 のページ以降に記載があります。 アセンダントの近くにいる惑星は生まれた瞬間に地平線 上へと昇ってきた惑星であり、ディセンダントの近くの惑星は(日が沈むように)地平線 へと沈んでいく惑星です。
子午線 - 垂直に分かれるところ
イムム・コエリとメディウム・コエリ
その由来と使い方
ハウス割りで二番目に大切になってくるのが、この子午線です。 これによりホロスコープは東(チャートの左部分)と西(チャートの右部分)に分かれます。 分割されてでき た部分にある、子午線と黄道の交差する一番高いところはメディウム・コエリ(MC)また はミッドヘブンと呼ばれ、(地平線の下に位置する)一番低いところはイムム・コエリ( IC)と呼ばれます。 MCの近くに位置する惑星は、出生した時間に、空の中でも一番高い場 所に昇っていた惑星です。 ICの近くに位置する惑星は、地球の真反対側ーすなわち私たち の立っているところよりも下に位置していたもの、ということになります。

